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FGO SS2(Fate SS) 盾の英霊と脳筋の英霊といじられの英霊 act.1

調子こいて2本目。しかも前後編(多分)。
大丈夫です、ちゃんとプロット切ってあるので。冷静に…冷静に往くぞっっっ!!!
マシュの他、レオニダスⅠ世とジャンヌオルタちゃんがメインで出ています。

主人公の名前が無いのが面倒。ぐだ男じゃ、ちょっとね…。

続きからどうぞ。



「先輩、いませんね」
「フォーウ」

 足元をとことことついてくる小動物が同意するように鳴いた。
 食堂の他、訓練場や娯楽施設──バーやダーツ、シアター等、ロマンが職員達の息抜き用に設置した空間だ──を覗いてみたが、マシュが探す少年の姿は無かった。
 自室にいない事は確認している。となれば。

「サーヴァントの部屋にいるのでしょうか」

 彼はあらゆる英霊から、それこそ同性異性を問わずに好かれるサーヴァントたらしである。意思疎通が困難な一部のバーサーカーとも、見事な信頼関係を築いているほどだ。ランスロットやスパルタスがその好例であろう。
 自室や施設の共同スペースにいないとなれば、どこかの誰かに誘われたか。または拉致されたか。さもなければ、レイシフトでどこへなりと連れ去られたか。
 良くある話だが、レイシフトしている場合、超高確率でロクでもない騒動に巻き込まれている。その場合、巻き込んだサーヴァントはマスターそっちのけで状況を楽しむので、彼は恐ろしい危険を前に放置される事になる。
 それは駄目だ。看過できない。自分が守らねば!

「ドクターの所に行きましょう。レイシフトしているのなら、場所も分かります!」
「キュ~……」

 付き合いの長い小動物から、それは違う、と言われた気がしたが、気のせいだ。何故なら、彼は言葉を喋れない。
 マシュが踵を返そうとした時、微かな声が聞こえた。

「──で、子鹿の好みの属性ってなんなの?」

 踏み出した足が一歩目で止まった。
 その声はエリザベートだった。そして、彼女が子鹿と呼ぶ人間は一人しかいない。

「属性って、髪が短いとか、そういうかな?」
「マスター、ショートカットがお好みなのですか? でしたらこの清姫、すぐにでもバッサリと──!」
「いや、そうじゃないからやめて。綺麗な髪がもったいない」

 話し声は、近くの部屋から聞こえてくる。
 声を辿ってゆくと、清姫の部屋に辿り着いた。扉が少しだけ開いている。
 隙間から中を覗くと、探していた少年の後ろ姿が見えた。左右にはエリザベートと清姫。どうやら彼女達に拉致されていたらしい。行き先不明のレイシフトよりマシだが、なかなかにデンジャーな状況のようだ。
 ここは彼の──先輩の栄えある第一号のサーヴァントとして動かざるを得ない。
 でも──。

「身長は? 高い方がいい? それとも低い方?」
「特にそういうのは無い、かな。あんまり考えた事無い」

 この会話は、正直、ちょっと、気になる。
 息と気配を殺し、僅かな隙間から漏れ出る声に聴覚を集中させる。

「なら、例えば眼鏡女子はどうでしょう?」

 清姫さん、ナイスです。ナイスすぎます。
 さぁ、先輩。答えてください。煙に巻くのは無しですよ──!

「おいコラ」

 コツン、と後頭部を叩かれた。
 辛うじて悲鳴を押し殺して振り返ると、着物にジャケットを羽織った奇妙な出で立ちの少女が、見慣れた仏頂面で立っていた。

「し、式さん。いつの間に!?」
「気配遮断は使ってないぞ。お前が無防備すぎただけだ。何やってるんだ、こんな所で」
「い、いえ、あの、その。た、大した用では、なくてですね……!」
「そうか。だったら丁度いい。レオニダスの事で相談がある」
「レオニダスさんの? 彼がどうか……」

 意識が式に向く。
 結果、清姫の質問に、先輩がなんと答えたのか、ちゃんと聞き取る事ができなくて。

「無いかなぁ」

 彼のぼやくような声だけが、耳に残った。

 ☆

「ムァスツァーッ!!! 申し訳ない……! やはり……あの理系な奴等が……私は……筋肉が! 拒否してしまうのでっすぁぁぁあああああああ!」
「いや、ほら、人間だったら苦手なものの一つや二つはあるから」
「俺達は人間じゃないけどな」

 式が胡乱な眼で、先輩と、彼の前で膝をついて号泣するレオニダスを見る。
 食堂である。午後もそこそこ進んだこの時間は、利用する職員もサーヴァントも少なく、式達の他は、利用者は疎らだった。

「ブートキャンプやあのマンションで克服したと思ったのですがっ……不覚でしたっっっ!!!」
「式、レオニダスに何があったの?」
「シアタールームで、ロマンがホラー映画観ようぜ特集とかやっててな。参加してそのザマだ。お陰でまともに見れなかったぜ」

 欠伸を噛み殺しながら、式が席を立つ。

「しかし、マシュの奴、来ないな。あいつなら、こいつの相談相手に良いと思ったのに」

 最初は、マシュに相談したらしい。すると彼女は時間が欲しいと自室に行ってしまったそうだ。
 マシュは生真面目で、何事にも一生懸命な少女である。レオニダスの事は心底尊敬しているし、見捨てる事はしないだろう。何か秘策の用意でもしているのかもしれない。

「まぁいいや。そーいう事だから。そいつは任せたぜ、マスター」
「えぇ!? ちょっと待って! 任せたって……!」
「他人の面倒見るのは苦手でね。そーいうの、お前、得意そうだろ?」

 そう言って、颯爽と去ってゆく。
 どうやら、上手く押し付けられたらしい。

「筋肉が通用しない上に私より計算できそうなんて、あまりにも理不尽です……!」
「いや、ゴーストタイプはそういう次元の存在じゃないと思う」

 ゴーストタイプは実体が無いので確かに対応は難しいが、英霊の攻撃ならば問題無く通用する。だが、レオニダスの場合、生理的にあの手の敵が受け付けないのだろう。
 だが、これは困った。彼は優秀なランサークラスのサーヴァントだ。パーティの守護に秀でたその力には、これまで何度も助けられてきた。今後もし仮に強力なゴーストタイプの敵と遭遇した場合、レオニダスはそれだけで戦闘不能に陥ってしまう。

「防御力ならマシュもいるけど……」

 彼女の細い肩に、パーティ全員の防衛を任せるのは酷である。
 レオニダスには、なんとかして立ち直ってもらわねばならないのだが──。
 ふと、気配を感じて、視線を周囲に巡らせた。

「どうも、先輩。レオニダスさんの様子はどうですか?」
「ああ、マシュ……?」

 マシュ・キリエライトが、どこかぎこちない笑みを浮かべて立っていた。
 そこも気になるが、もっと気になったのは、彼女が眼鏡をかけていない事だった。
 サーヴァントモードになれば、身体機能の上昇と同時に視力も回復するので、眼鏡は不要になる。だから、眼鏡の無いマシュは見慣れている。
 でも、今はオフモードだ。

「眼鏡はどうしたの?」
「イ、イメチェンをしてみました。おかしい、ですか?」
「いや、そんな事は無いけど」
「そ、そうですか」

 嬉しそうにはにかんだマシュが、横の席に腰掛けようとして。
 椅子の足に引っ掛かって、見事にすっ転んだ。
 慌てて抱き止める。

「だ、大丈夫?」
「だだだだ大丈夫です! 問題なんてありません! はい、平気です、はい!」

 手をばたつかせて離れたマシュは、タタラを踏んで、別の椅子にぶつかって倒れてしまった。
 どうやらコンタクトは入れていないらしい。足元が覚束無い訳だ。

「危ないから、眼鏡はかけないと駄目だよ」
「い、いえ! 平気です、へっちゃらです!」
「でも」
「ンマァスツァアアアアアア! 私も、私も平気だと思ったのでぇす! へっちゃらだったはずなのでっすぅ!」
「レオニダス、それは分かったから……」

 いけない、そっちを忘れていた。

「マシュ、レオニダスのトラウマを何とかできる方法とか、あった?」
「ズバリ、怖い映画を見まくって、無理矢理にでも恐怖を乗り越えるしかありません」

 頬を少し上気させたまま、マシュが至極真面目な顔で言った。
 まぁ、確かに。少なくともブートキャンプの時は、己の恐怖心を乗り越えていたのだが。
 両儀式のマンション騒動の際には、若干、いや、かなり派手にぶり返したようにも思えるし。

「いえ、レオニダス王は不屈の勇者です! 彼は300人の兵士で10万のペルシア軍を追い返した最強の盾の英雄! 言わばメイン盾なんです! 何度でも立ち上がる、私が最も尊敬する英霊の一人! ですよね、レオニダスさん!?」
「マ、マシュ嬢……! た、確かに、私には殿の矜持がありまする! しかし! だがしかしっ……! 怖いモノは怖いのですつっっっ!!!!!」
「いえ、レオニダスさんならいけますできますやれますっ! ブートキャンプの時のように、もう一度戦うんです、恐怖と! ゴーストハンターズです!」
「マ、マスター、マシュ殿を止めてください! このままでは私はまたあの恐怖と戦う事になってしまいますつぁあっっっ!!!!!」
「……それで、またレオニダスが戦えるなら、それしかないかぁ」
「明日雨なら仕方ないかあぁみたいな感じでぼやくのはあんまりですぁああああああああっっっっっ!!!!!!」
「ぁああああもうっ! なんだって! カルデアでも! あんたはぁっ! こう、なの、よっ!」

 野太い悲鳴を、甲高い憤怒の怒声が引き継いだ。
 食堂の出入り口で、なにやら押し問答をしている二人の女性がいた。

「ハァ、ハァ、ハァ、お姉様、こうやって、また出会えたのは、星5の思し召しですっ、あぁっ!」
「なに訳分かんない事言ってんのよ、このっ……!」
「ああぁっ、いいですっ、もっと、熱い痛みを、私に……っ!」

 これは酷い。

「ちょっとあんたっ! そう、マスター、あんたよっ! これあんたが召喚したんでしょ! 飼い主なら責任取んなさいっ!」
「やめてください! 私の飼い主はお姉様だけです!」
「ふっざけるなっ! あんたキャラ壊れすぎよ! 病んでる以外原型無いじゃない! 元にっ! 戻りっ! なさいっ!」

 蹴りが炸裂して、ブリュンヒルデが食堂の宙を飛ぶ。しかし、空中で器用に姿勢を正して、獣のように着地。そのままいつぞやの再現のように、ジャンヌオルタに迫った。

「お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様」
「ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!」

 間髪入れずにブリュンヒルデの投身ダイブを回避したジャンヌオルタは、恐怖で顔をグシャグシャにしながら食堂へ飛び込む。彼女を追うブリュンヒルデ。食堂は一瞬にして戦場と化した。休憩を楽しんでいた職員達は軒並み薙ぎ倒され、机と椅子がミニチュアのように飛び交う。

「マシュ、レオニダス! 二人を止め……!?」
「マスターっ! 令呪でもなんでも使ってこいつを止めなさい! お願い、止めて!」
「ごめん、今ゼロっ!」
「ちぃっ! 使えないマスターね、この役立たず!」
「ジャンヌオルタさん! 先輩の悪口は聞き捨てなりません! 修正と撤回を要求します!」
「うるさい犬系デミサバは黙ってろ! ああくそっ!」

 口汚く悪態を吐いたジャンヌオルタが、先輩の手を引いて、脱兎の如く食堂を飛び出した。

「あぁ、そんなお姉様! 愛の逃避行なら、何故私の手を選ばないのですかぁっ! イケズですぅっ!」
「マシュ嬢! ブリュンヒルデ殿がビーストなモードのままマスター達を追いかけて行きましたぞっっっ!!!」
「私達も行きましょうっ!」

 サーヴァントモードになったマシュが、シールドを振り翳して宣言した。



「ジャンヌオルタっ! どこに行くんだっ!?」
「あいつから逃げられればどこでもいいわ! どこか無いのっ!?」
「カルデア内には無いと思うけど……! 外には出られないしっ! 一時避難先なら、レイシフトとか!」
「それよ! あんたにしては良い考えねっ!」
「お姉様どこに行くのっ!? ねぇマスター、お姉様を返して……! 返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお追いかけたくないっ! 追いかけたくないですぞマシュ嬢っ! あれはジャッパニィーズゥフォルァーの類ですぞぅあああああああああああああああああああああああっっっ!!!」
「でしたら丁度いい訓練です、レオニダスさん! ブリュンヒルデさんを止めてください!」
「誰が誰を止めるのですかぁ?」
「いやあああああああああああ首ぐぁあっ! 首が180度回っておりますずぉおおおおおぁぁあああああああああああっっっ!!!???」

 ああ、どうして昨日、令呪を残していなかったんだろう。
 いや、だって、茨城童子って、事故るし。事故ったら立て直すの大変だからさ。令呪使っちゃうんだよね。
 そんな益体も無い事を考えていると、いつの間にかブリュンヒルデを撒く事に成功した。
 そのまま、見慣れた部屋に転がり込む。
 天井の高い巨大な空間。中央には地球儀の化物のようなオブジェクトが静かに佇んでいる。
 その側では、見慣れた白衣の青年がコンソールを操作していた。

「あれ、どうしたんだい、みんなして」
「ドクター! 今すぐレイシフトなさい! 行き先はどこでもいいわ! 早く! しろっ!」
「え、えぇっ!? これ、どういう状況……?」
「いいからサッサとしろっ!」

 ジャンヌオルタが怒鳴った瞬間、ぞわりと、背中に悪寒が走った。
 入口の方を振り返ると、無表情のブリュンヒルデが、眼を見開いて、じっとこちらを見ていた。

「テケテケいやああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!」
「落ち着いてください、レオニダスさん!」
「ドクター、ごめん、とにかくレイシフト! カモンプリーズっ! ギブミーレイシフトォーっ!」
「わ、分かった! 丁度、歪みらしきモノを見つけたところだったから、準備もできてて」
「御託はっ! いいからっ! 早く! してぇっ!」

 ジャンヌダルクが地団駄を踏むと、ブリュンヒルデが一歩、部屋に踏み込んだ。
 その物腰は、獲物に歩み寄る肉食獣のそれであった。
 レオニダスが脅える。マシュがシールドを構えて、先輩とジャンヌダルクの前に出る。
 ロマンがコンソールを操作して、レイシフトを起動させた瞬間、ブリュンヒルデは飛翔して──。
 マシュ達の意識は、遥か別の時間へとシフトした。



 そこは、仄暗い廊下だった。
 何の変哲も無い、板張りの廊下である。横幅は狭く、人が並んで歩く事はできないだろう。天井も低く、どこか閉塞的な雰囲気すらある。
 前を見ると、扉がいくつかあった。廊下の突き当たりにも扉がある。
 背後を振り返ると、そこは出入口だった。靴を脱ぐような空間があって、廊下と繋がっている。

「……レイシフト、成功しました。座標は……日本の東京……?」
「という事は、ここは日本の民家でしょうか。それにしても……」

 一度言葉を切ったレオニダスは、眼を眇めて、周囲を観察する。

「なんかこう、明らかに……出そうですぞぉぉぉ……っっっ!!!」
「確かに、そんな雰囲気、あるよね」

 どこか息苦しい。不快な空気が肌に纏わりつく。暑いのか寒いのか分からない。そして、奇妙な圧迫感。
 沈黙していたジャンヌオルタが、鋭い舌打ちをして、ドクターへの通信回線を開く。

「ちょっとあんたっ! なんてとこに送ってくれたのっ!? こんなの、あのテケテケ女に追われた時とほとんど変わんないじゃないっ!」
『え、そんなにそこ酷いの? ごめん、こっちからだと数値上の事しか分からなくて』
「ドクター、どういう事ですか? そもそも、ここは何時頃の日本なのでしょうか?」
『ザックリ説明すると、さっき諸々の調査中に、異様な歪みを感知したんだ。感知した場所は、今マシュ達がいるそこ。日付は……1998年1月31日だ』

 随分と細かい。そこまで分かるのは、経験上、はじめてだ。

『そこは、日本の民家、でいいのかな?』
「そのようですが……ジャンヌオルタさんの脅え方が尋常ではありません」

 自分の肩を抱いて、ジャンヌオルタは小刻みに身体を震わせていた。顔色は悪く、青褪めていると言っていい。
 彼女は何も感じていないマシュ達に苛立っている様子で、舌打ちをし、空間ディスプレイ上のドクターを睥睨する。

「この家の中、尋常じゃない呪いが満ちてる。混じりっ気の無い、正真正銘、純度100パーセントの呪いよ。普通の人間なら、この家に一歩足を踏み入れるだけで、魂が塗り潰されて発狂するわ」
「そ、そんなにですか……!? 先輩! 気持ち悪いとか、体調の変化はありますか!?」
「いや、特には無いけど……」
『彼のバイタルは安定してる。モニタリング上に異常は無いよ』
「言ったでしょ、呪いだって。そんなもので測れるシロモノじゃない。怨嗟や憤怒は私の十八番だけど……これほど高純度の呪いを維持するのは、並大抵の事じゃないわ」
「呪いっ!? 理系ですかっ!? 呪いは筋肉じゃないっ! れ、冷静になるんだっ! みんな、冷静さが重要だぞっ! 案ずるな、私はっ! 計算がっ! できるっっっ!!!」
「あんたが一番錯乱してるでしょうっ!」

 ジャンヌオルタに旗で後頭部を強打されて、レオニダスは沈黙した。

『なんだかこれまで経験した事が無い状況のようだが、すまない、調査を頼む。恐らくこちらで感知したのは、ジャンヌオルタの言う呪いだろう。放っておけば特異点になる可能性が高いんだ。危険だとは思うが……』
「もちろん調べるよ。呪いに関してはエキスパートなジャンヌオルタがいてくれて助かったね」
「誰がエキスパートよふざけてんのっ!? あんたはこの呪いの密度が分からないからそんな事が言えるのよ!」
「であれば、ジャンヌオルタさんを先頭に進みましょう」
「ジャンヌオルタ殿、リュミノジテ・エデルネッルをお願いしますっっっ!!!」
「それ白い方だからっ! マジでぶっ殺すわよっ!?」

 眼を血走らせながらも、しっかり先頭に立つジャンヌオルタ。
 次にレオニダスが行き、彼の後ろには先輩が立ち、後方をマシュが警戒する。
 ふと、指先に何かが触れた。
 マシュの手だった。
 薄暗い中で、肩越しに振り返った彼女の横顔が見えた。

「大丈夫です。何があろうと、私が先輩が守ります」
「ああ、信じてる。でも、あまり気負いしないでくれ。無理はしない事。いい?」
「はい!」

 そうして、マシュ達は廊下の奥へ踏み込んでいった。

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Author:ケイン
ゲーム会社勤務のシナリオライター。
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